ブルーハーツが好きだった。
田舎の普通の真面目な学生だった。父親が怖くて家が嫌だった。学校も先生も嫌いだった。先輩は怖かった。住んでる街も嫌いだった。居場所がないって思ってた。未来に希望なんてもてなかった。大人なんて信用できなかった。自分を好きになんてなれなかった。だけどすごく愛されたかった。
そんな、あの頃山ほどいたような学生の一人だった私の心に、ブルーハーツとか尾崎豊がぶっ刺さった。
それが、誕生より死のほうが近くなったこの年になっても、歌詞を読んで涙が出る。そんな日がある。なんにも変わってない。世界も自分も。そのどうしようもなさの中でじたばた足掻いてることも。
大人になっても、大人になってしまったからこそ、刺さるものもある。
スーパーで長ネギ選んでるおばさんの頭の中に、会議室で英語で話してる上司の頭の中に、授業参観で後ろに立つお母さんの頭の中に、電車で酔い潰れてるスーツ姿のおじさんの頭の中に、実はもしかしたらこんなパンクロックがながれているかもしれない。
終わらない歌
終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため
終わらない歌を歌おう 全てのクズ共のために
終わらない歌を歌おう 僕や君や彼等のため
終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように
世の中に冷たくされて 一人ボッチで泣いた夜
もうだめだと思うことは 今まで何度でもあった
真実(ホント)の瞬間はいつも 死ぬほどこわいものだから
逃げ出したくなったことは今まで何度でもあった
ーThe Blue Hearts「終わらない歌を歌おう」作詞作曲 真島 昌利
TRAIN-TRAIN
栄光に向って走るあの列車に乗って行こう
はだしのままで飛び出してあの列車に乗って行こう
土砂ぶりの傷みの中を傘もささず走って行く
嫌らしさも汚らしさも剥き出しにして走って行く
聖者になんてなれないよ だけど生きてる方がいい
だから僕は歌うんだよ 精一杯でかい声で
ーThe Blue Hearts「TRAIN TRAIN」作詞作曲 真島昌利 より一部抜粋
青空
ブラウン管の向こう側
カッコつけた騎兵隊が
インディアンを撃ち倒した
ピカピカに光った銃で
出来れば僕の憂うつを
撃ち倒してくれればよかったのに
神様にワイロを贈り
天国へのパスポートを
ねだるなんて本気なのか?
誠実さのかけらもなく
笑っている奴がいるよ
隠しているその手を見せてみろよ
ーThe Blue Hearts「青空」 作詞作曲 真島昌利 より一部抜粋
情熱の薔薇
見てきた物や聞いた事 今まで覚えた全部
でたらめだったら面白い そんな気持ちわかるでしょう
なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう そんな気持ちわかるでしょう
答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る 心のずっと奥の方
ーThe Blue Hearts「情熱の薔薇」 作詞作曲 甲本ヒロト より一部抜粋
チェインギャング
僕の話を聞いてくれ 笑いとばしてもいいからブルースにとりつかれたら、チェインギャングは歌い出す
仮面をつけて生きるのは 息苦しくてしょうがない
どこでもいつも誰とでも 笑顔でなんかいられない
The Blue Hearts「チェインギャング」作詞作曲 真島昌利
僕の右手
僕の右手を知りませんか?
行方不明になりました
指名手配のモンダージュ 街中に配るよ
今すぐ捜しに行かないと
さあ早く見つけないと
夢に飢えた野良犬 今夜吠えている
見た事もないような ギターの弾き方で
聞いた事もないような 歌い方をしたい だから
僕の右手を知りませんか?
The Blue Hearts「僕の右手」作詞作曲 甲本ヒロト より一部抜粋
スクラップ
誰かが言った ”がまんするんだ”
俺は叫ぶ ”がまんできない”
苦労をすれば 報われる
そんな言葉は 空っぽだ
手にしたモノをよく見てみれば
望んだモノと 全然 違う
しがみつく程価値もない
そんなモノならいらないよ
The Blue Hearts「スクラップ」作詞作曲 真島昌利 より一部抜粋
チューインガムを噛みながら
寂しさにうちのめされて
悪いことばかり気になり
崩れてしまいそうな時
ムリヤリ僕は笑うんだ
チューインガムを噛みながら
ペチャンコにされてたまるか
疑問符背中に背負って
僕は毒づいてやるんだ
大人の顔してる人に
僕は毒づいてやるんだ
チューインガムを噛みながら
わがままな子供のように
ーThe Blue Hearts「チューインガムを噛みながら」作詞作曲 真島昌利 より一部抜粋
人にやさしく
人は誰でも くじけそうになるもの
ああ 僕だって今だって
叫ばなければ やり切れない思いを
ああ 大切に捨てないで
人にやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ
ーThe Blue Hearts「人にやさしく」作詞作曲甲本ヒロト より一部抜粋
ロクデナシ
役立たずと罵られて 最低と人に言われて
要領良く演技できず 愛想笑いも作れない
死んじまえと罵られて このバカと人に言われて
うまい具合に世の中と やって行くことも出来ない
全ての僕のようなロクデナシのために
この星はグルグルと回る
劣等生でじゅうぶんだ はみだし者でかまわない
The Blue Hearts「ロクデナシ」作詞作曲 真島昌利より一部抜粋
TOO MUCH PAIN
はみ出し者達の遠い夏の伝説が
廃車置場で錆びついてらあ
灰色の夜明けをただ黙って駆け抜けて
あなたに会いに行けたらなあ
思い出す 月明かりに濡れた
人気のない操車場で
それぞれの痛みを抱いたまま
僕等必死でわかりあおうとしてた
歯軋りをしながら
あなたの言葉がまるで旋律のように頭の中で鳴っている
TOO MUCH PAIN
-The Blue Hearts「TOO MUCH PAIN」作詞作曲真島昌利 より一部抜粋
youtube動画お借りしています。